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必読!!学力向上のカギ・・・その答えは?

 学力向上のカギである「やる気」をどうださせるのか?
   「三つ子の魂百までも」これは間違いない!

さて、今更かもしれませんが塾の役割は何でしょう?当然お子さんの「学力を上げること」、「志望校合格に最大限尽力を尽くす」に他なりません。もちろんしっかりとした指導方針を固め講師一同これは譲れない想いで指導させていただいております。以下のお話はこれを大前提として子育てをしておられる、親御さんの心に少しでも響いて欲しいという想いで今回書かせていただく事と致しました。
 近年の惨殺な凶悪犯罪の増加。特に家族間の事件が多いように感じます。また20歳~30歳の若い方たちの死因のNO.1が「自殺」と言う現状があります。どんなに学識のある大人であろうとも、社会の中で生き抜くためには、もう学識(学歴)だけでは生き残れないのです。では、何が足りないと思われますか?私の答えは「健全な人間関係の構築」です。過去と他者は変えられません。多くの悩みは、「相手を変えようとする」ことにあるのです。親子間に注視するなら「家の子には大学に行って欲しい」「良い点数を取ってきて欲しい」「思いやりのある優しい子になって欲しい」「我慢強い子になって欲しい」など…挙げたらきりがありません。ここで良く考えていただきたいのです。「どうしてこう思うのですか?どうしてそうした行動をするのですか?」おそらく大半の親御さんは「子供のためですよ。親なんですから…当然じゃないですか。将来不安ですし…」とお応えになるでしょう。私はすかさずこうお聞きします。「本当にお子さんのためだと思われますか?」少し架空の症例を挙げご説明いたします。

私:そうした願望はお父さん(お母さん)の欲求ではないですか?
親:そうですけれど…それのどこが悪いのでしょう?
私:悪いとは言っておりません。ただ、お母さんの欲求をお子さんに押し付けているだけではないでしょうか?そして、その欲求を満たされないとあなたは、ため息交じりで「あなたは何をやってもダメね!」などと言った事をつい口走ってはいませんか?
親:確かに言ってますね。

さあ、如何でしょう?これをもし「躾(しつけ)」とおっしゃるなら、それを完全否定するつもりはございません。しかし、お子さんの気持ちになってみたらどうですか?毎回毎回、否定的な言葉・態度をされたなら少なからずこう考えるでしょう。「俺は(私は)何をやってもダメな人間なんだ。だって、頑張っても結局成績が悪いと怒られるし…だったら、何も考えないでやらないほうが楽だ」こうした、決断をしてしまいます(これを交流分析では(幼児決断)と言います)。
 こうした親御さんからの「無意識のマイナスのメッセージ」を与えているとするならば、親御さん自らがお子さんの「やる気」を摘み取ってしまっている可能性も考えられる訳です。
 今回はこうした事を踏まえ親御さん自身をチェックしていただきたいと思います。先ほども述べましたが、ポイントは大抵が「無意識」にやってしまっている点です。

やる気をなくす12の言葉・6つの態度

■次の挙げる項目に当てはまる場合、□にチェックして下さい。

12の言葉

□起きなさい!
□早くしなさい!
□忘れ物ない?
□今日は何もなかった?
□宿題ない?(宿題終わった?)
□勉強しなさい!
□早く寝なさい!
□またやったの?
□ダメじゃなにの?
□もうたくさん!
□(ダメ!ダメ!)
□いい加減にしてよ!

6つの態度

□ため息
□指や額で指示
□名前を呼ばない(代名詞=あんた・おまえ)
□疑い・不信の目つき
□腕を組んで話す
□視線を合わせない(顔を見ないで話す)

如何でしたか?これは1つでも当てはまれば「やる気」を削いでしまう可能性があり、多くなればなるほど危険度が増します。
この「やる気をなくす12の言葉・6つの態度」は、登校拒否・家庭内暴力・拒食症などの人たちから、直接聞いたものです。なかでも、「またやったの…、あんたはダメねぇ」と言わんばかりの表情で「ため息」をされたのが、一番こたえたそうです。心の中は自己否定感で埋め尽くされ、言葉より大きな打撃を受けたからです。実はこうした「非言語的メッセージ(身振り・目線・しぐさなど)」は時として、言語化された言葉以上に心にはトラウマとして残ってしまうものなのです。
今現在「家の子はそんな兆候もないし、問題ないわ」と思われたなら、そう思うこと自体が危険でであることをしっかりと認識していただきたいのです。なぜなら心の問題を抱えてしまう方の多くは、3歳~12歳の体験を口にする方が約90%にも達します。それくらい子供の人生を大きく変えてしまう影響力をもっているのです。

 子育ての最終目標は「自立への援助」です。したがって、子育ては、親と子の距離がしだいに開いていくことといえます。そして、これを妨げるのが、次にあげる親の「過ぎたる関わり」です。

    子育てを失敗にみちびく5つの過ぎたる態度

①過保護
②過干渉
③過放任
④過期待
⑤過許可

如何ですか?この5つの過ぎたる対応は、「あっ、私やってるかも」と思われる方が以外にも多いものです。また、この5つの共通点はお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが「過ぎる」事に問題があるのです。子育ての原則は「ほどよい」。つまり、マイナス過ぎるのも、プラス過ぎるのも良い結果は得られにくいと言うものなのです。この「ほどよさ」がいまいち解りにくいので、皆さん子育てに悩まれる訳です。結果、お子さんに問題が起きて初めて気づく方がほとんどです。
では、この解決(今やってしまっている認識はあるので、変えていきたい)方法を次のページに示しました。出来るところからで結構ですので、「常に意識」する事が大切です。

1番の「愛」ですが、私はこの親子共に成長していく姿勢こそが「子育ての中核」だと思います。
2番に関しては皆様も無意識にやってしまっていると思います。例えば先にもあげました「早く起きなさい!」「忘れ物ない?」「宿題ない?」などで考えてみましょう。
 朝起きられなくて遅刻をしたり、忘れ物そして授業に支障があったり、宿題をしていかなくてみんなの前で恥をかいたとします。これらの、いわばマイナスの体験(挫折の体験)を何度かしますと、自分の行動を見直す機会を得ることとなります。こうした体験が「自律性」「自発性」を育てます。さらに、自ら自分の意志で行動する習慣が身に付きます。先にあげた「過干渉」の代表的な例といえます。
 たとえ、未成熟であっても、子どもの持つ無限の「能力」や「可能性」を信頼することです。子どもの信頼は、みずから子どもを信頼することによって得られます。
      (参考文献:「愛と注目欠乏症候群」 池田誠二郎)

 皆様いかがでしたか?この資料が皆様にとりまして「良い気づき」を与えたならこの上ない喜びです。刻々と変わる厳しい社会情勢に立ち向かうこれからの子供達を、私たち大人は育て上げなくてはならない義務があります。長年に渡り私がこだわり続けた「やる気」の答えが少なからず見えてきた気がいたします。私たち講師一同もこうした概念の元、精一杯「お子様のやる気」を考えて参ります。ですから、親御様におきましても何卒ご協力をいただき、お子様を素晴らしい「自律した大人」に育てて参りましょう。皆様が「今日から出来ること」を是非やっていただき、お子さんの「やる気」そして「自律」を共に伸ばして行きましょう。結果「成績向上」「志望校合格」が実現する可能性は少なからず今よりは上がります!最後に、進路・勉強の事・子育て等お悩みであるなら、遠慮せずお気軽にご相談下さい。(守秘義務により個人情報が漏れる事はございません)

有心個別アカデミー・カウンセリングルーム優心代表 武澤充孝